いつ終わるともしれない底なし沼のイヤイヤ期…それでも真っ直ぐ向き合っていれば後で必ず良い方へ向かいます

【育児体験談】いつ終わるともしれない底なし沼のイヤイヤ期…それでも真っ直ぐ向き合っていれば後で必ず良い方へ向かいます

【自分の年齢】(イヤイヤ期育児の当時)
32歳
【自分の職業】(イヤイヤ期育児の当時)
会社員(育児休暇中)

【夫の年齢】(イヤイヤ期育児の当時)
40歳
【夫の職業】(イヤイヤ期育児の当時)
公務員

【住んでいた住宅と環境】(イヤイヤ期育児の当時)
メゾネットタイプのアパートで、夫、私、子供、犬1匹で住んでいた。
近くに小学校のある住宅街で、転勤者が多く、会えば挨拶はするものの、入居者の入れ替わりも多く、ほとんど近所との交流はなかった。
子供が2歳11ヶ月の時、戸建て住宅に転居した。
アパートと同じ市内で、車で15分程度の場所にある。





【性別】
男の子
【兄弟姉妹】
兄弟はなく、子供はこの子一人だけ
【子供の性格】
とても活発で、踊ったり走ったりしてずっと動いている。
乗り物が大好きで、家にも車などのおもちゃが沢山あった。
こだわりが少し強く、朝食のメニューはいつも決まったものしか食べず、どれか一つでも足りないと怒って泣き、朝食を食べてくれないこともあった。
少しでも気に入らないことがあると、延々と泣き喚く子供だった。
完璧なママっ子で、何をするにも私がいないとだめで、私がトイレに入っていても泣いて追いかけてきた。
(赤ちゃん期の後追いだけでなく、2歳頃までそうだった)
場所見知りがあり、初めて見る建物へは怖がって入れなかった。
喜ぶだろうと思って連れて行った緊急車両の野外体験イベントでも、緊急車両に乗ることができなかった。
3歳児検診で発達障害の可能性を指摘され、それから療育へ通っている。




【始まりと予兆】
お風呂にすんなり入ってくれなくなった時。
「いや!」と泣き叫ぶわけではなかったが、何をしてもお風呂まで来てくれなかった。
それが1歳8ヶ月頃で、まだイヤイヤ期には早いかと思って、初めは見過ごしていた。

【イヤイヤ期の期間】
1歳8ヶ月頃から3歳6ヶ月頃まで



【こんなイヤイヤをする】
・お風呂に入らない
・着替えをしない
・寝ない
・おむつを換えさせてくれない
・歯磨きは絶対に無理
・夫だとなお言うことを聞かない

【具体的に言うと・・・】
フルタイムで既に働いていたため、とにかく時間がないのに子供が言うことを聞いてくれなくて本当に困った。
子供のイヤイヤのために何度も遅刻した。
夜も早く家事を済ませて寝たいのに、子供がお風呂に入らない、着替えをしない、歯磨きをしない、寝る時は私が一緒でないと寝ない、しかもなかなか寝付かないので、毎日時間がなく、体力的にも精神的にも限界だった。
特に気持ちの切り替えが難しい子供だったので、一度泣き始めるとなかなか治まらず、機嫌を取ることにも苦労した。
一人で遊んでくれることも多かったが、その遊びが思うようにうまくいかないと泣き始め、手助けしようとするとそれも拒否して泣き喚くので対処のしようが分からなかった。
夫は基本的に関わってこなかった。




【当時の心境】
辛かった。
子供が泣き始めるとただ茫然としてそこに座り込んでいた。
このイヤイヤ期が早く過ぎてくれることを心から待ち望んでいた。
子供は言葉の発達が遅く、なかなか自分の気持ちを伝えることができなくて泣く期間が長ったように思う。
子供の成長、特に早く言葉でのコミュニケーションが取れるようになることを望んでいた。




【夫の対応】
子供が気持ちの切り替えがなかなかできない性質であることを何度も伝えたが(療育の先生にもそうアドバイスを受けていた)、いつまで経っても自分本位でしか動かず、何度も子供を泣かせていた。
泣かせても責任は取らずに放置。
私が対処するしかなかった。
基本的には邪魔だった。




【工夫と便利グッズ】
犬にはイヤイヤを発揮しないので、犬目線で話しかけたりした。
また、こどもちゃれんじを受講して、生活習慣を教える歌などで機嫌を取り、行動に移させるようにした。
子供にはいないいないばあよりもしまじろうの方が有効だった。
しまじろうのぬいぐるみを使って「一緒に寝ようよ」と声がけしたりすると、普通に呼び掛けるよりも効果的だった。
歯磨きには歯磨き動画を見せるようにすると、すんなり磨けた。
普段動画は見ない生活だったので、嬉しかったのもあるかもしれないが、毎晩アンパンマンとしまじろうの歯磨き動画を二つ見せて磨いた。




【強烈な思い出】
子供が3歳になる直前に引っ越したが、それから1ヶ月ほどして子供が3日間高熱を出した。
その直後が一番きついイヤイヤ期となった。
寝ているのに夜中に突然泣き喚き、それが数時間に及ぶこともあった。
布団から飛び起き、訳のわからないことを言いながら泣き喚いていた。
一度はうんちをしていておむつを換えようとすると激しく嫌がり、「じゃあおむつ換えなくていいの?」と言っても「いや!」と答え、「じゃあおむつ換えよう」と言っても「いや!」と答え、この問答を1時間も続けた。
夫は別室で寝ていて起きてこなかった。
その数日後、夫の実家へ泊まりで出掛けたが、その晩もその夜泣きが起こった。
突然布団から飛び起きて部屋からも飛び出し、「どうしたの?」と聞いても泣き叫ぶだけ。
お茶でもない、トイレでもない。
とにかくどこかへ行こうとしているかのようだった。
翌朝、義兄たちにも「昨夜はすごかったね」と言われた。
ちなみに夫はこの日も、真横で寝ていたが起きてこなかった。




【後悔してること】
子供のイヤイヤ期のことだけでなく仕事と夫に対してもストレスが溜まり過ぎていて、子供の前でとんでもなく怖い声で毒づいていることがよくあった。
その毒づきを子供に対しても向けていることがあった。
ほとんど虐待だったと思う。
子供は暗い顔をして俯いたり、耳を塞ぐ行動も取っていた。
本当に後悔しかない。




【嬉しかったこと】
食べることが大好きで、イヤイヤ期の真っ只中でも食事は全く嫌がらず、食事の支度ができるのをいつも楽しみに待ってくれている姿は本当に可愛かった。
ほとんど喋ることができなかった頃、食事前にバナナを食べたかった子供が、しまじろうに食事を与える遊びを私に見せ、その後冷蔵庫の前に私を連れていき、野菜室を指差して「ナナ!(バナナ)」と言ったことがとても可愛かった。
言葉が話せないながらも一生懸命に自分の気持ちを伝える方法を考えたことを純粋にすごいと思ったので、食事前だったがバナナをあげた。




【現在】
3歳半頃までイヤイヤ期があったので、あれからちょうど2年ほどが経ち、子供は5歳9ヶ月になった。
兄弟はなく一人っ子のまま。
あの頃とは比べ物にならないくらい聞き分けが良くなった。
最近になって「またイヤイヤ期?」と思うような場面がよくある。
夫には感謝の気持ちは微塵もない。
今は子供が成長して遊ぶことができるようになったので、少しましになった。
それでもしょっちゅう子供に「お父さんはお話を全然聞いてくれない」と言われていて、夫の成長を感じられない。
基本的には自分本位なので。
今は子供と話をするのがとても楽しい。
思わぬ表現や、似つかわしくない大人びた発言もあり、話をしているといつも笑わせてくれる。
私も少しは成長し、心に余裕を持って子供と対話できるようになった。



【当時の自分へのアドバイス】
早く心療内科へかかってください!まずはそれからです。
あなたは病気です。
素直にそれを認めてください。
だいぶ楽になりましたよ。
早く心療内科へ通っていれば良かった。
そうしたら子供に虐待まがいの態度を取って後々後悔することも防げます。
色んな苦労がいっぺんに押し寄せてきて大変ですよね。
いつかは過ぎること、と思っても、その展望も抱けないし、その「今」がしんどいものね。
子供に申し訳ないことしたのは本当に良くないけど、子供はお母さんの心配をしてくれる優しい子に育っています。
自分を追い詰め過ぎないで。