食べるのが最大のイヤイヤな娘をなんとか食べさせるために工夫し続ける夫婦の話

【育児体験談】食べるのが最大のイヤイヤな娘をなんとか食べさせるために工夫し続ける夫婦の話

【自分の年齢】(イヤイヤ期育児の当時)
43歳
【自分の職業】(イヤイヤ期育児の当時)
教員

【夫の年齢】(イヤイヤ期育児の当時)
43歳
【夫の職業】(イヤイヤ期育児の当時)
自営業

【住んでいた住宅と環境】(イヤイヤ期育児の当時)
3LDKのマンションに夫と妻と娘の3人で居住。
周囲は駅まで徒歩1分の世田谷区内でご近所との関係はあまりない状況です。





【性別】
女の子
【兄弟姉妹】
初めての娘で一人っ子です。
【子供の性格】
明るく元気で運動が大好きですが、ハサミやペンなどを使って工作をしたりするのも好きです。
動物に興味があり。
色々な動物の図鑑を見たり絵を買くのが好きです。
自分のやりたいことを邪魔されることが大嫌いで思い通りに何でもやりたがりますが、親がふざけて笑わそうとするとケラケラ声を出して笑いだしたりもします。
私(妻)には甘えますが、夫にはあまり甘えず、夫のやることを真似して競争したがります。
2歳半頃より見えない物(オバケやモンスターなど)を怖がるようになりました。




【始まりと予兆】
イヤイヤ期が始まったのは食事に関してのことで2歳2ヵ月頃から始まりました。
食べることにあまり興味がなく、親としては心配なので色々な工夫をして食べさせたいのですが、本人は遊ぶことに興味があり、無理やり座らせて食べさせようとさせるととても嫌がるようになり言うことを聞いてくれなくなり気づき始めました。
始まる前には予兆はないですが、自分の欲求に適わない順序、やり方に対して特にイヤイヤが始まります。

【イヤイヤ期の期間】
2歳2ヵ月頃から2歳8ヵ月の現在まで続いています。



【こんなイヤイヤをする】
・食事の時に座わらず座らせようとしても足を突っぱねて絶対に着席せず大きな声で叫ぶ
・公園で遊んでいて帰る時間になって促すとその場所に留まって大泣きして石のように動かなくなる。
・寝る前に電気を消す順番やパジャマを着る順番などにこだわりがあり順番を間違えると癇癪を起し始め全部最初からやらないと納得が行かずに大泣きして動かなくなる。

【具体的に言うと・・・】
食が細く、食べることに興味がないので、食べさせることに大変苦労しています。
無理やり食卓に着かせようとしても意地として座らず足をバタつかせて体を反らし叫んで椅子に座りません。
力ずくで座らせようとすると泣き叫んで酷くなるので、なんとか機嫌を取ったり物で釣って座るように誘導したり大変に時間がかかります。
夫も横で協力して笑わせようとふざけたりしますが、イヤイヤは収まることはなく、好きなアニメのキャラクターや食事シーンについて話を聞かせて席に着いて食べるという行為を真似したくなるように「〇〇は座って美味しそうな〇〇を食べてたね、今日はそれと同じ〇〇のおかずがあるよ」などと言いながら子供の自発性を促すように誘導したりします。
夫が横で手伝うと余計に酷くなる時もあり、二人がかりで座らせようとさせられているという強迫的な意識が芽生えるようで、イヤイヤが酷くなることもあります。




【当時の心境】
イヤイヤ期の親の心境は、なんとかイヤイヤが始まらないように心労が日常的にあり、こちらが疲れてヘトヘトの時などはイヤイヤが始まると泣きたくなるような気分になる時もあります。
なかなかイヤイヤ自体を親が楽しむことはできないのですが、この辛い時期も今だけの特別な貴重な時期だと夫婦でよく話し合いながら溜飲を下げるようにしています。
望むこととしては、これ以上何かできることはないし、ほとんどの親御さんが経験することなので、なんとかこの時期を子どもに悪影響が生まれないように親自身がイヤイヤを受け入れられる気持ちを持っていられないといけないと思って日々頑張っています。




【夫の対応】
あまりにイヤイヤが酷く泣き叫んで発作のようになってしまう時は、子ども全力で抱きしめて「愛してるよ」と夫は抱擁しています。
抱擁しながらふざけてくすぐってみたり、好きなアニメのセリフを真似してみたり気分を逸らすようにしてくれています。
夫婦で話し合うことは多いほうだと思いますし共働きで男女の役割も平等なので協力してくれます。




【工夫と便利グッズ】
とにかく食事をする時のイヤイヤが多い娘なので、なんとかイヤイヤが起こらないように言葉や声替けでイメージを子どもに与えながら工夫しています。
例えば、好きなカエルが虫を捕食するときのように、おかずを顔の周りで飛ばすように動かして、「カエルさんは食べられるかな?どうやって食べるかな?」などと声を掛け、子どもにカエルに擬態させるように促してイヤイヤが始まらないように工夫して食べさせるようにしました。
グッズとして役立つのは、調理する時に使うような変わった形状の物に興味を持つので、キッチン用具を使わせてイヤイヤを誤魔化すようにさせています。




【強烈な思い出】
公園で遊んでいて夕方になって帰宅時間になったので、その旨を伝えて促したときにイヤイヤが始まり、キャー!と叫び続けて大粒の涙を流してその場で伏せて動かなくなりました。
親としても大粒の涙を流して叫ぶ娘を見ると胸が痛むのですが、どうしてもその状況を変えることができずに困っていたら、見知らぬ高齢のお婆ちゃんが寄ってきて娘に話しかけてくれたことがありました。
その方は、目に見える物や動く物を実況解説するように「〇〇が動いてるよ、ほらこうなったね」とストーリーテリングして下さりました。
子どもも見知らぬ人からそのように話しかけられて驚いたようになり、泣き止んで静かに話を聞いてイヤイヤが収まることがありました。
親としては本当に有り難い経験でした。




【後悔してること】
あまりに疲労が溜まっている状況で子どものイヤイヤが始まり、一度だけ子どもに大きな声を荒げて感情的に怒鳴ったことがあります。
理性的な対応ができずに子どもがそれを見て余計に泣き始めたときのことを後悔しています。
親のそのような非理性的な態度が子どもの人間形成に影響を与えてしまうのではないかと考えると辛いです。
夫はその時に「なんでそんな態度するの?」とさすがに納得がいかない様子で私をたしなめました。




【嬉しかったこと】
イヤイヤ自体を楽しむことはなかなか出来ないのですが、イヤイヤが出てくるということは人としての成長の過程にあって自己の欲求をきちんと外に出して伝えようとする意志があるのだと理解して、そのイヤイヤを受け止めるようにしており、そのこと自体は娘の成長として嬉しく感じています。
子どもがそんな中に新しいことが日々できるようになっていく姿は夫婦の喜びです。
新しいことができたときに「〇〇ができた」と報告を何度もして見上げてくる姿がたまらなく可愛い瞬間です。




【現在】
いまだイヤイヤ期の渦中にあり毎日奮闘しています。
夫婦で共働きなので仕事のストレスとイヤイヤのストレスが重なる時が大変に辛いです。
夫も半分きちんと協力してくれているので夫には感謝しています。
日々の娘の成長と子どものユニークな言動が見られるこの時期は大変な時期でもありますが人生の最高の時期なのだとも思って楽しんでいます。
心境的な変化としては、親への感謝が強まりました。
このような大変な子育てを私も受けて育ったのだと再認識し同時に頑張らなくてはと思わされます。
未来は子どもがまたそのように誰かの力になったりしてくれたらと思います。



【当時の自分へのアドバイス】
とにかく苦労を楽しまないといけないとは思っています。
健康に生活ができているということに感謝しながら、子どものこの特別な時期を工夫しながら乗り越えることにただ一生懸命であれば、それが子どもへの一番の情操教育になるのだと信じて毎日を頑張ろうと自分の言い聞かせています。
イライラしてしまう時もいつもそのことを思い出して夫と相談しながら子どもとの時間を大切にしないといけないということを自分にアドバイスしたいです。